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2010年11月18日 (木)

村上佳菜子選手に思う

現在進行中のフィギュアスケートグランプリシリーズ。今シーズンシニアデビューの村上佳菜子選手が日本大会3位アメリカ大会1位の結果、上位6人で争うグランプリファイナルに駒を進めた。
日本男子も女子以上に有力選手がひしめき、次世代の選手も男女とも育ってきていてたのもしいことだと思う。

ただこのことにマスコミは有頂天になり気味の報道をしているように思う。
所詮不公平なグランプリシリーズ。スケート連盟が村上選手のグランプリシリーズへの出場を、始めは日本大会にだし知名度をあげ、2戦目は安藤選手などとぶつけずアメリカ大会にひとりで派遣させたことも吉と出たと思う。
たとえば鈴木選手は中国大会、そして次回のロシア大会とも安藤選手と一緒の派遣。
始めから絶好調の安藤選手の次の2位狙いとしか思えない扱いだ。

先日のアメリカ大会のテレ朝の放送、まったくひどかった。高橋大輔選手が優勝した男子。織田選手がまたコンビジャンプを跳び過ぎて規定にひっかかり(彼のこの手のミスは6度目らしい・・・まったく学習能力がないというか・・・)最後にとんだコンビネーションが0点となり、その結果高橋選手が辛くも優勝したその試合。
それをほとんど放送しなかった。男子フリーについてはその2人でさえ全部映さないひどさ。
なのに村上選手のフリーにいたっては試合と、そのあとの振り返りと(もう途中でみるのをやめた)2度にわたって演技を流し褒めちぎっていた。
村上選手のデビューを真央再来という機運を作っているようにも思うが、ちょっとまってほしいと思うのだ。

本シーズンはオリンピックの次の年で、特に女子のレベルは昨年に比べ総じてかなり低いように思う。韓国ではヨナが出ないからレベルが低くなったと報道しているらしいが、それはさておき、オリンピックが終わった後の年というのは調整期間などに入る選手も多く、浅田選手のようにジャンプの調整に入ったり、はたまたシーズン自体試合に出ず休む選手も多い。

浅田選手がシニアデビューした年はまさにオリンピックシーズンだった。あの荒川静香さんが金メダルをとったトリノオリンピックのシーズンで、ロシアのスルツカヤやアメリカのコーエンなど、みなオリンピックに向けての最終調整に入り、有力選手たちが本気の勝負の年だった。
そしてその中、オリンピック直前のグランプリファイナルで優勝してしまったのが浅田選手だった。
3Aを2回いれ(ファイナルでは1回にしていたが)3連続ジャンプを2回いれたそのジャンプ構成の難易度は単純に比較すると今年の村上選手の構成をかなり上回っており、しかも転倒やパンクがなかった。

村上選手の3-3は前にも書いたとおり、「トリプルトゥ+トリプルトゥ」で、安藤選手の「3ルッツ+3ループ」やキムヨナ選手の「3ルッツ+3トゥループ」よりも難易度が低い(なぜかそのことにほとんどマスコミは触れず、ただ絶賛)。
そして3ルッツのエッジが毎回完全にエラーをとられている(これは昔の浅田選手と同じ)。早く直さないとこの先ルッツジャンプで加点を得るのが難しくなる。
そしてすべりが前かがみになることが多い気がする・・・彼女の場合スピードをつけて滑ろうとするとこうなりやすいのか?(これは安藤選手にも言える)
また、ルッツ、フリップのジャンプ直前にフリーレッグがかなりまがるハイキックをしている。
ジュニアのころに比べて少し直ってきてはいるようだが、それでもジャンプの入りがあまりきれいにみえない。
たとえば中野ゆかりさんの巻き足ジャンプやかつてのキャロライン・ザン選手のジャンプに入るときの足があがる癖などはいままで確実に加点を抑えられてきた。
それがなぜか彼女のハイキックジャンプには今のところジャッジはマイナスをつけていない・・・が、どちらにせよ今後に向けると直したほうがいい気がする。

欠点をたくさんいってしまったが、村上選手のいいところは元気をアピールできるところ。緊張していてもあの笑顔を作れるところはすごい。顔も含め演技できるところは今のルールではかなり有利。
それにスピードを生かしてジャンプに入っているので加点を得やすい。
高めの演技構成点からもわかるように、彼女の演技は今の風潮での高得点を得るタイプにぴったりはまっている。
だから現状のジャンプの欠点もこのまま押し通して加点で稼ぐのもひとつの手かもしれない。

まぁ私のようにいろいろ言う人も多いと思うが、村上選手も山田コーチもその辺のところはよくわかっているのではないかと思う。
この状況に慢心することなく謙虚な気持ちで行動していれば味方につく人も増えていく。
だからマスコミは真央再来などとあまり村上選手を持ち上げすぎないほうがいい。
そうするほど反感を持つ人も増えるしそれは決して村上選手にとっていいことではないと思う。
浅田選手は浅田選手、村上選手は村上選手、それぞれまったく別のよさがあるのだから。

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