フィギュアスケートグランプリファイナル2010感想(男子)
試合は本当にやってみないとわからない。男子も女子もこれを痛感した結果だった。
1位 パトリックチャン選手
2位 織田信成選手
3位 小塚崇彦選手
4位 高橋大輔選手
5位 トマシュ・ベルネル選手 6位 フローラン・アモディオ選手
やっぱり公式練習の高橋選手と小塚選手の激突、これが結構高橋選手に影響をあたえてしまったのではないかと思う・・・高橋選手はあくまでも「ちょっと痛みがある程度。(失敗は)足にきてしまったから」といっていたが、一説には足の付け根と臀部を強打、首も軽いムチウチだったらしい。
日本選手は普段から仲がよい。そして高橋選手と小塚選手も二人とも性格もよく普段からとても仲がよい。
今回の衝突で、高橋選手は小塚選手を気遣い、衝突直後も動転しながらそばにきた小塚選手に「全然気にしないで、大丈夫(だから)」と声をかけていた。小塚選手は小塚選手でこの後の練習で失敗も多かったという。彼のことだから、高橋選手に悪かったと気にして、試合でも演技が萎縮してしまうのではないかと危惧した。
そしてそのせいだけでもないとは思うがやはりふたりとも本来の力をだしきれなかった。
実際高橋選手の演技後に小塚選手は真っ先にあやまりにいったという。
織田選手はSPで見事な4回転を決め首位にたった。もともと織田選手は高橋選手やパトリックチャン選手に比べて「演技構成点」がいまひとつ出してもらえない。だから上に行くにはショートから4回転を入れていかないと勝てないと思ったそうだ。これはフリーでもミスなく高難度のジャンプを決め、なおかつチャン選手に大きいミスがでないと勝ち目はないことを意味する。
それに私は織田選手は最終滑走になったらミスするのではないかという気がしていた。
はたして、チャンが演技をおえてまだ点が出る前に「あぁ、チャンのミスがこの程度ならもう織田選手がノーミスでもチャンが勝ちだな」と思ってしまった。
そして、やっぱり織田選手はミスをかさねてしまい、ベストの演技ができなかった。
チャン選手は本シーズンのGPシリーズで、何度転倒しても演技構成点であれほどの点をだしてもらえるということがわかった余裕からか、試合前から勝てる自信があると発言していた。
先シーズンのヨナのように自分はいつも演技構成点をだしてもらえるとわかると、そして今シーズンのチャンのように転倒しても転倒しても自分の予想ほど点が下がらず表彰台にのれてしまうことがわかると、その選手は萎縮することなく安心して思い切ってジャンプをとべるようになる・・・これは選手にとっては心理的にもとても楽なのではないかと思う。
今回の演技はチャン選手が優勝ということは納得できる試合内容だろう。
が、、、やはり「演技構成点」(PCS)が高すぎる。フリー2位の小塚選手と演技構成点の差はなんと10点弱もある。
PCSでこれほど点差が開く内容だったのだろうか。
確かに今回の小塚選手の演技は前回のGPのときよりもジャンプもあやうかったし(私の気分的な見方からそうみえたのかも?!)なんとなくいつものほうがのびやかに滑っているように見えた。
でもチャン選手とそれほど差がつく演技だったかと思うと疑問だ。
それにGPシリーズでも証明されてきたように、チャンのPCSはどんな演技をしても絶対下がらない気すらする。
それにしても日本選手は本当に3人ともレベルが高い。おそらく全日本選手権もこの3人が上にいき、世界選手権に出場することになると思う。
その場ではぜひとも心身ともどもベストコンディションで表彰台を狙ってほしい。
« フィギュアスケートグランプリファイナル2010(女子)日程追加 | トップページ | フィギュアスケートグランプリファイナル2010感想(女子) »
「フィギュアスケート」カテゴリの記事
- 最近のフィギュアスケートを観ていて思うこと(2018.02.21)
- 全日本フィギュアスケート選手権 女子の感想(2017.12.24)
- 真央ちゃんのリカちゃん人形セット届きました(^^♪(2017.11.24)
- JAPAN OPEN観てきました♪(2016.10.02)
- オリンピックフィギュア日本代表の展望(^^♪ (2017.09.28)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/585189/54162192
この記事へのトラックバック一覧です: フィギュアスケートグランプリファイナル2010感想(男子):
« フィギュアスケートグランプリファイナル2010(女子)日程追加 | トップページ | フィギュアスケートグランプリファイナル2010感想(女子) »
コメント